オンラインスクールなどの普及で人気があるWeb制作業界。学習後、制作会社に興味があるが実際どのような感じなのかと気になる人が多いのではないでしょうか?私自身も3年半ほど制作会社に勤め、幅広い案件に関われたことで確かな実務力を身につけることができました。現在はフリーランスとして活動しています。この記事では、制作会社に勤めて「良かったこと」と「なぜ辞めたのか」を率直にお伝えします。これから制作会社を目指す方の参考になれば幸いです!
私のWeb制作会社の経歴
私は2020年から2023年の中旬まで、関西のWeb制作会社に勤めていました。
期間は3年半で3社の制作会社を経験してきました。
1社目のWeb制作会社
2020年に未経験でWeb制作会社に入社しました。当時はスクール卒業したてで、即戦力としては程遠かったと思います。その中でも内定を頂けて本当にありがたい気持ちでした。途中でコロナが始まってしまい、完全在宅勤務になったことで周りに気軽に相談できる人もいなく、毎日深夜まで作業する日々。結果的に半年で契約解除という形になりました。
2社目のWeb制作会社
独学で猛勉強し、どうにか2社目の制作会社に内定をもらうことができました。ここでは2年ほどお世話になります。ここではたくさんの制作案件に携わさせてもらいました。LPやコーポレートサイト、ECサイトなど数百の案件を行うことでスキルもついたと思います。またコーダーやデザイナーさんも複数人いたので、情報交換なども楽しかったです。しかしここは最終的に会社がなくなってしまい、退職になりました。
3社目のWeb制作会社
3社目はスタートアップ企業で、スキルもかなり高く私自身も学ぶものがとても多かったです。仕事自体はかなり忙しかったのですが、充実していました。途中で家庭の都合で台湾に移住することになったので、残念ながら退職という形になりました。

3社経験してきて、制作会社ごとに雰囲気も違えば制作ルールも大きく異なりました。例えばデザインを制作するツールの違いやコーディングルールなどですね!転職したての頃は少し慣れるのに時間がかかるかもしれません。
制作会社に勤めて良かったこと
私自身、結果的に制作会社に勤めることができてよかったと思っております。今回はその理由をいくつか紹介します。
1.幅広い案件に携われる
制作会社に入ると本当に幅広い範囲の業務に携わることができます。WebサイトにはさまざまなCMSが使われています。一番有名なのが「WordPress」ですが、その他にも「Blue monkey」や「Movable type」などがありました。ECサイト系ですと「Shopify」や「futureshop」などでしょうか。制作会社に入ると本当にたくさんの経験をすることができスキルは上がります。



futureshopはかなりクセがあって構築が大変だった記憶があります。それでもさまざまな経験ができるのが制作会社の良い点です!
2.スピード感ある現場で成長できる
未経験からフリーランスになるより、制作会社に勤める方が絶対に成長できると思います。未経験からフリーランスになると、自分のできる範囲で提案することが多いと思うのですが、制作会社に入ると全くやったことのない実装をイヤでもやらなければいけないことがほとんどです。初めはとても大変なのですが、試行錯誤して実装ができた時の嬉しさと成長感はいいものがありますよ!
また業務によっては短期間の案件や、他社と協力しながら進める案件もあったので、プロジェクトやスケジュールに沿った進行経験も得ることができます。
3.チームで制作する楽しさを味わえる
制作会社によって、1人でデザインとコーディングをする所もあれば、分担して制作している場所もあります。私が経験した3社はどちらもデザイナー、コーダー、ディレクターと分担して制作していました。そのため、案件ごとにチームで制作し、連携して作成していくので、個人では得られない達成感が味わえました!



制作会社に入社するとみんなで協力して制作を進めることが楽しかったです。また不定期で勉強会なども行っていたので、スキルアップにも適していると思います!
4.収入が安定している
これはどの業種にも言えるのですが、フリーランスだと案件や仕事がないと収入が安定しません。
しかし会社に属していると安定して収入を得ることができます。独立希望の方は、収入を最低限確保しながらフリーランスになる準備をした方が無難です。



個人的には、初めはアルバイトでもいいので収入を安定させて、副業などで仕事を取ってきた後に独立するのがおすすめです。
制作会社をどうして続けなかったのか。制作会社のデメリットとは。
制作会社はスキルアップや制作の楽しさを味わえますが、いいことばかりではありません。
次に制作会社のデメリットと私が続けなかった理由を説明したいと思います。
1.労働環境がハードすぎる
私は制作会社は3社経験があるのですが、3社ともかなりハードでした。出勤は10時からで定時は19時だったのですが、定時で帰宅できたことはほとんどありません。いつも21〜22時くらいまで仕事を続けていた記憶があります。またクリエイティブの仕事なので、固定残業代込みの会社が多い印象です。私が勤務した会社も2社目が残業代は出す、3社目は30時間は固定残業でした。休日出勤はなかったです。



制作にも「インハウスの制作会社」「受託の制作会社」があり、受託の制作会社はほとんど残業が多いと思います。インハウス(企業の中の制作部門)会社は働いた経験はありませんが、残業時間は受託に比べて少ないと聞きます。
2.労働時間の割に給与が少ない
前項でも述べましたが、制作会社は固定残業代の所が多いです。そのため夜遅くまで働いても給与が少なめです。私が1社目の頃は未経験で手取り16万前後、2,3社目は手取り22万前後でした。制作会社は花がありそうなイメージですが、業務自体はかなり大変です。



制作会社の収入は低いですが、ある程度役職がもらえると年収は上がります。しかし、他のサラリーマンの給与と比較すると全体的に低いと思います。
制作会社を続けなかった理由
移住したのが一番の理由ですが、日本に戻ってきてから制作会社に復職しようとはあまり思いませんでした。。というのも私的には「自分のペースで案件の量を選択したい」「自分で顧客を見つけていきたい」という気持ちが多かったからです。制作会社に入るとスキルアップもできて面白いのですが、金銭面体力面に少し大変だったかなというのがあります。また、リモートやフリーランスの働き方に憧れたというのも一つの理由です。
これから制作会社を目指す人へ
制作会社は「実務経験を積むには最高の環境」です!日々新しい実装や無理難題の課題にも直面します。
その経験を得ることで格段にスキルは上がります。ただし労働環境や将来のキャリアを見据えた時に「本当に自分に会うのか」を考えることも大切です。制作会社によっては残業が多く、スキルもつかない単純作業のような場所もあるので、転職前に「どんな案件に携われるのか」「残業はどのくらいか」「どのような制作者がいるのか」などを事前に調査しておくといいでしょう。



私は制作会社を経験してとてもよかったと思っております。ただし将来的には自分のゴールを意識して働き方を選ぶのがおすすめです!
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